初級 / 基本文法
否定文と疑問文
会話を成り立たせるには、「〜ではない」と否定したり、「〜ですか?」と質問したりできることが欠かせません。うれしいことに、タイ語の否定文・疑問文の作り方はとてもシンプルです。動詞の活用も語順の大きな入れ替えもなく、決まった語を決まった位置に足すだけで作れます。
この記事では、否定の mâi、はい/いいえで答える疑問文、そして「何・どこ・いつ」などの疑問詞を順に学びます。パターンを覚えれば、すぐに使えるようになります。
否定文:動詞の前に mâi
否定は、動詞や形容詞の前に mâi(ไม่)を置くだけです。
- phǒm mâi pai — ผมไม่ไป — 私は行きません
- aa-hǎan mâi phèt — อาหารไม่เผ็ด — 料理は辛くない
- khǎo mâi yùu — เขาไม่อยู่ — 彼はいません
日本語のように語尾を変える必要はありません。「打ち消したい言葉の前に mâi」——これだけです。位置を間違えないことがポイントで、mâi は必ず否定したい動詞・形容詞の直前に来ます。
はい/いいえで答える疑問文
相手に「〜ですか?」と尋ね、はい/いいえで答えてもらう疑問文には、主に2つの形があります。
1. 文末に mǎi(ไหม) ふつうの yes/no 疑問文を作ります。
- khun pai mǎi — คุณไปไหม — あなたは行きますか?
- aa-hǎan phèt mǎi — อาหารเผ็ดไหม — 料理は辛いですか?
答え方:肯定なら動詞を繰り返す(pai=行きます)、否定なら mâi+動詞(mâi pai=行きません)。日本語のように単に「はい/いいえ」ではなく、動詞で答えるのが基本です。
2. 文末に rǔe-plào(หรือเปล่า) 「〜なの、それとも違うの?」と、事実を確かめるニュアンスです。
- khun pai rǔe-plào — คุณไปหรือเปล่า — 行くの、行かないの?
疑問詞(何・どこ・いつ…)
具体的な内容を尋ねるときは疑問詞を使います。タイ語では、疑問詞を尋ねたい情報の場所にそのまま置くのが特徴です(英語のように文頭に移動しません)。
| 疑問詞 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| a-rai(อะไร) | 何 | níi khuue a-rai(これは何?) |
| thîi-nǎi(ที่ไหน) | どこ | hâwng-náam yùu thîi-nǎi(トイレはどこ?) |
| mûea-rài(เมื่อไหร่) | いつ | khun maa mûea-rài(いつ来るの?) |
| tham-mai(ทำไม) | なぜ | tham-mai mâi pai(なぜ行かないの?) |
| khrai(ใคร) | 誰 | khrai maa(誰が来るの?) |
| yàng-rai(อย่างไร) | どう・どのように | pai yàng-rai(どう行くの?) |
「トイレはどこ?」なら、英語のように where を前に出さず、「トイレ+ある+どこ」の語順で thîi-nǎi を文末付近に置きます。この「置くだけ」の感覚に慣れましょう。
日本人が気をつけたいこと
否定の mâi は「動詞の前」、yes/no の mǎi は「文末」——似た音ですが位置と役割が違うので混同しないこと。また、疑問文でも文末の丁寧語 khráp / khâ は付けます(例:pai mǎi khráp)。答えるときは「はい/いいえ」だけでなく、動詞を使って答える習慣をつけましょう。
「〜ですよね?」と確認する疑問文
もう一つよく使うのが、事実を確認する châi mǎi(ใช่ไหม/〜ですよね?) です。文末に付けます。
- khun pen khon yîi-pùn châi mǎi — คุณเป็นคนญี่ปุ่นใช่ไหม — 日本人ですよね?
- an níi phèt châi mǎi — อันนี้เผ็ดใช่ไหม — これ辛いですよね?
答えは「châi(はい、そうです)/ mâi châi(いいえ、違います)」です。日本語の「〜でしょ?」に近い、便利な確認表現です。
答え方のバリエーション
yes/no 疑問文への答え方を整理しておきましょう。
| 質問の形 | はい | いいえ |
|---|---|---|
| 動詞+mǎi(pai mǎi) | 動詞を繰り返す(pai) | mâi+動詞(mâi pai) |
| …châi mǎi | châi | mâi châi |
| 形容詞+mǎi(a-ràwy mǎi) | 形容詞を繰り返す(a-ràwy) | mâi+形容詞(mâi a-ràwy) |
ポイントは、タイ語では単なる「はい/いいえ」より、質問に使われた動詞・形容詞を使って答えるのが基本だということです。「pai mǎi?(行く?)」には「pai(行く)」または「mâi pai(行かない)」と返します。この習慣に慣れると、会話のキャッチボールがぐっと自然になります。
まとめ
- 否定は動詞・形容詞の前に mâi を置くだけ(phǒm mâi pai)。
- yes/no 疑問文は文末に mǎi(または rǔe-plào)。
- 答えは「はい/いいえ」より動詞で答える(pai/mâi pai)。
- 疑問詞(a-rai・thîi-nǎi・mûea-rài・tham-mai・khrai・yàng-rai)は尋ねる位置にそのまま置く。
- mâi(動詞の前)と mǎi(文末)を混同しない。丁寧語も忘れずに。