初級 / 基本文法
類別詞(モノの数え方)
「本を3冊」「犬を2匹」——日本語では、数を数えるときに「冊・匹・本・枚」といった言葉を添えますね。実はタイ語にもまったく同じ仕組みがあります。これを「類別詞(るいべつし)」と呼びます。日本語に同じ発想があるので、タイ語の中でも日本人には理解しやすい文法です。
ただし、語順が日本語と違う点に注意が必要です。また、どの名詞にどの類別詞を使うかを覚える必要があります。この記事で基本の型と、よく使う類別詞を押さえましょう。
基本の語順:名詞+数+類別詞
タイ語で数えるときの語順は「名詞 → 数 → 類別詞」です。
- mǎa sǎwng tua — หมาสองตัว — 犬 2匹(犬=mǎa、2=sǎwng、匹=tua)
- khon sǎam khon — คนสามคน — 人 3人(人=khon、3=sǎam、人=khon)
- náam nùeng kâeo — น้ำหนึ่งแก้ว — 水 1杯(水=náam、1=nùeng、杯=kâeo)
日本語は「犬を2匹」(数+類別詞が名詞の後ろ)ですが、語順の感覚は近いです。「まず何を、次にいくつ、最後に単位」と覚えましょう。人(khon)のように、名詞と類別詞が同じ語になることもあります。
よく使う類別詞
まずは頻出のものから覚えましょう。
| 類別詞 | タイ文字 | 使う対象 | 例 |
|---|---|---|---|
| khon | คน | 人 | phûuean sǎwng khon(友達2人) |
| tua | ตัว | 動物・服・机など | mɛɛo sǎam tua(猫3匹) |
| an | อัน | 小さいモノ全般 | an níi(これ/この1個) |
| lûuk | ลูก | 果物・球状のもの | sôm hâa lûuk(みかん5個) |
| bai | ใบ | 紙・葉・容器・切符 | tǔa sǎwng bai(切符2枚) |
| khan | คัน | 車・傘 | rót nùeng khan(車1台) |
どれを使うか迷ったときは、汎用的な an(小さいモノ) を使えばだいたい通じます。まずは khon(人)と tua(動物・服)を確実に覚え、残りは出てきたときに少しずつ増やしましょう。
指示詞(この・その・あの)との組合せ
「この犬」のように指し示すときは、「名詞+(数+)類別詞+指示詞」の順です。指示詞は次の3つです。
- níi(นี้)=この・これ
- nán(นั้น)=その・それ
- nôon(โน้น)=あの・あれ
例:
- mǎa tua níi — หมาตัวนี้ — この犬(犬+類別詞 tua+この)
- khon khon nán — คนคนนั้น — その人
- an níi thâo-rài — อันนี้เท่าไหร่ — これはいくら?
「この犬」は「犬+tua+níi」の順。日本語のように「この」を前に出さず、指示詞は最後に置くのがポイントです。買い物で「これいくら?」と聞くときの an níi はとても便利なので覚えておきましょう。
日本人が気をつけたいこと
日本語では「2匹の犬」と数を前に言えますが、タイ語は必ず「名詞が先」。また、「この犬」も「犬+類別詞+この」と、指示詞が最後に来ます。日本語の語順のまま並べると通じにくいので、「名詞→数→類別詞→指示詞」という並びを型として覚えるのが近道です。数が1つのときも類別詞は必要です(an níi=これ1個)。
もっと使う類別詞と数え方の実例
慣れてきたら、次の類別詞も少しずつ増やしましょう。
| 類別詞 | 使う対象 | 例 |
|---|---|---|
| kâeo(แก้ว) | コップに入った飲み物 | náam sǎwng kâeo(水2杯) |
| jaan(จาน) | 皿に盛った料理 | phàt-thai nùeng jaan(パッタイ1皿) |
| khûu(คู่) | 対になるもの(靴など) | rawng-tháo nùeng khûu(靴1足) |
| bai(ใบ) | 切符・書類・果物 | tǔa sǎwng bai(切符2枚) |
レストランでの注文(「パッタイ1皿」「水2杯」)は、まさにこの類別詞を使う典型的な場面です。数字+類別詞をセットで覚えておくと、そのまま注文に使えます。
「何個?」と数を尋ねる
数を尋ねるときは kìi(กี่/いくつ)+類別詞 の形を使います。
- aw kìi an — เอากี่อัน — 何個いりますか?
- khon kìi khon — คนกี่คน — 何人ですか?
kìi の後ろにも類別詞を付けるのがポイントです。「kìi+類別詞」で「何〜?」と数を尋ね、答えは「数+類別詞」で返します。日本語の「何個・何人・何枚」と同じ発想なので、対応する類別詞さえ分かれば応用は簡単です。
まとめ
- タイ語にも日本語の「冊・匹」にあたる類別詞がある。
- 数える語順は「名詞 → 数 → 類別詞」(mǎa sǎwng tua=犬2匹)。
- 頻出:khon(人)・tua(動物・服)・an(小物)・lûuk(果物)・bai(紙・容器)・khan(車)。
- 迷ったら an を使えば通じやすい。
- 「この〜」は「名詞+類別詞+níi」で、指示詞は最後に置く(an níi=これ)。