ソンクラー
Photo: Mozhar / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons

โกโกโกโก…

ソンクラー——黄金の人魚が見つめる『湖と海の狭間』

สงขลาsǒng-khlǎa

ソンクラー——黄金の人魚が見つめる『湖と海の狭間』

タイ湾沿岸の旅も、いよいよ終盤に差しかかる。สงขลา(sǒng-khlǎa)——ソンクラー。片やタイ最大の湖、片や果てなきタイ湾。その二つの水に挟まれた細い陸に、この古き港町は築かれた。仏教徒とムスリム、タイ人と華人、そしてマレーの血——幾つもの民が波のように押し寄せ、混ざり合い、この地に独特の『味』を醸してきたのだッ! 湖と海の狭間で、ソンクラーは今日も静かに、しかし力強く脈打っている。

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この地の『魅力』——人魚と、双子の獣

ソンクラー市のサミラー海岸。白砂の渚に、この県を象徴する一体の像が佇んでいる——黄金の人魚だ。長い髪を海風になびかせ、遥かな水平線を見つめるその姿は、この港町の守り神であり、旅人が必ず一枚の写真を収める場所。人魚が握る漁網には、地元の漁師の暮らしと祈りが託されている。渚をさらに進めば、猫とネズミをかたどった巨大な石像が並び、沖の二つの島——「猫の島」と「ネズミの島」と呼応する。海 ทะเล(thá-lee)を舞台にした民話が、そのまま渚に彫り込まれているのだ。

湖に浮かぶコー・ヨー(ヨー島)は、伝統的な機織りの里。橋で結ばれたこの島からは、タイ最大の湖 ทะเลสาบ(thá-lee-sàap)を一望でき、夕暮れには漁の帰り舟が黒いシルエットとなって水面を滑る。そして忘れてならないのが、ソンクラー旧市街。かつて交易で栄えた華人街には、中華とポルトガルの様式が溶け合った、色鮮やかなシノ・ポルトギース建築の商家が今も軒を連ね、路地は生きた歴史博物館のようだ。

ソンクラーは、湖と海と歴史の交わる県だ。黄金の人魚像が座るサミラー・ビーチ、シノ・ポルトガル建築とストリートアートが彩る旧市街、織物と海鮮の島コ・ヨー——古い港町の情緒が、路地の隅々にまで息づいている。南へ下れば、南部最大の商業都市ハートヤイが、市場と食とナイトライフで昼夜を問わず沸き立っている。静と動、その両極が一つの県に同居しているのだ。

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食——海の宝箱

湖と海、二つの水を持つソンクラーの食卓は、まさに『宝箱』だ。とりわけ湖で獲れる海老と魚は絶品で、市場には跳ねる魚 ปลา(plaa)が山と積まれる。炭火で焼いた魚、蒸した蟹、そして名物のカラスミ——湖の魚卵を塩漬けにし天日で干したこの珍味は、噛むほどに旨みが滲み出る。

南部の県だけあって、料理の辛さは筋金入りだ。クワクリンやゲーンソムはもちろん、ムスリム文化の影響で、香辛料の効いたカレーやロティ(薄焼きパン)も日常に溶け込んでいる。仏教と華人とイスラーム、三つの食文化が一つの町で交わる——これほど『豊か』な食卓が、他にあろうか。美味しいと感じたら、迷わず อร่อย(à-rɔ̀i)と口にするといい。

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文化——三つの民が織りなす都

ソンクラーの奥座敷とも言えるのが、商都ハートヤイだ。タイ南部最大の商業都市であり、マレーシアやシンガポールからの旅人でいつも賑わう、活気あふれる不夜城。屋台がひしめき、ネオンが瞬き、多言語が飛び交うその喧騒は、ソンクラーが今も『交わりの地』であることの証明だ。一方、旧市街や湖畔には、静かで敬虔な信仰の時間が流れる。喧騒と静寂、その両極を一つの県に抱え込んでいるのが、この地の懐の深さなのだ。

ソンクラーには、タイ、華人、そしてムスリムの文化が幾世代にもわたって溶け合ってきた。港町の商家に中国の祈りが息づき、南部らしくモスクの尖塔もそびえる。学術都市としての顔も持ち、若者の活気が街に満ちる。古い港の静けさと、商都ハートヤイの喧騒。その両極を一つの県に抱え込む——それが、この南部の要衝の、底知れぬ懐の深さなのだ。

生活——この地で暮らすということ

ソンクラーの人々は、多様であることに慣れている。仏教寺院の鐘とモスクの祈りの声が、同じ空の下で響き合う。華人の商家では旧正月を祝い、ムスリムの家庭ではラマダーンを守る。異なる者たちが、いがみ合うことなく隣人として暮らす——それは決して当たり前ではなく、この港町が幾世代もかけて育んできた『知恵』なのだ。海と湖の恵みで生計を立て、交易で栄え、そして互いを尊重する。ソンクラーの暮らしには、南タイの成熟が宿っている。

旅の心得

ソンクラー市とハートヤイは、車で三、四十分ほど離れており、性格もまるで違う。買い物と食い倒れを求めるならハートヤイへ、静けさと歴史を求めるならソンクラー旧市街へ。サミラー海岸の人魚像は朝夕が美しく、旧市街の街歩きは日が傾いてからが涼しくて心地よい。多文化の地ゆえ、ムスリムの多い区域では服装への配慮を忘れずに。そして海と湖、両方の幸を味わい尽くせ——ここは、二つの水が育てた『宝箱』の県なのだから。

⭐ この県の名物

ハートヤイ・フライドチキン
Photo: Faisal Ahammad / CC0 / Wikimedia Commons

ハートヤイ・フライドチキン

ไก่ทอดหาดใหญ่

フライドオニオンをまぶした南部名物の鶏唐揚げ。もち米と共に。

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🗺️ 主な見どころ

サミラー・ビーチ(人魚像)

หาดสมิหลา

黄金の人魚像が座る街の象徴的な浜。白砂と松林が続く。

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ソンクラー旧市街

เมืองเก่าสงขลา

シノ・ポルトガル様式の商家とストリートアートが彩る歴史地区。

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コ・ヨー

เกาะยอ

ソンクラー湖に浮かぶ織物と海鮮の島。民俗博物館もある。

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ハートヤイ

หาดใหญ่

南部最大の商業都市。市場と食、ナイトライフで賑わう交易の中心。

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