スラートターニー——『善き人々の都』と三つの楽園島
南部最大の面積を誇るこの県の名は、สุราษฎร์ธานี(sù-râat-thaa-nii)——スラートターニー。「善き人々の都」という、あまりに誇り高い意味を持つ。密林の奥に太古の湖を隠し、沖には世界的な楽園の島々を浮かべ、そして地の底には千年前の王国の記憶を眠らせる——一つの県に、これほどの『運命』を抱え込んだ地が他にあろうかッ! この地に足を踏み入れた者は、選ばねばならない。山へ向かうか、海へ向かうかを。
この地の『魅力』——三つの島、それぞれの顔
沖に浮かぶ三つの島は、まるで三姉妹のように、まったく異なる性格を持つ。サムイ島——椰子 มะพร้าว(má-phráao)に覆われた洗練の島。高級リゾートと白砂の渚が、世界中の旅人を迎える『長女』だ。パンガン島——満月の夜、渚が無数の若者で埋め尽くされる、あの伝説の宴が催される『次女』。夜通し打ち鳴らされる音楽と、砂浜を照らす炎……その熱狂は、まさに『狂騒』の一言に尽きる。そしてタオ島——「亀の島」を意味するその名の通り、海亀の遊ぶ透明な海を持ち、世界屈指のダイビングの聖地として知られる『三女』。潜れば、青き沈黙の世界が旅人を待っている。
だが海だけではない。内陸には、カオソック国立公園という『太古』が眠っている。恐竜が生きていた時代から続くと言われる熱帯雨林、そのただ中に横たわるチアオラーン湖。エメラルド色の水面から、石灰岩の峰が槍のように突き上がる光景は、この世のものとは思えない。ここでは湖を ทะเลสาบ(thá-lee-sàap)と呼ぶ。
食——胃袋の戦い、南の果実王
スラートターニーは『果実の王国』でもある。とりわけランブータン——赤い毛に覆われたこの果実は、この地が原産とされ、雨季明けには市場が真っ赤に染まる。皮を剥けば、半透明の甘い果肉が現れ、その瑞々しさに旅人は目を細める。
そして忘れてはならないのが、椰子畑の『働き手』——猿だ。この地では、訓練された猿が高い椰子の木に登り、実をもぎ取る。人と猿が結んだ、数百年の労働契約……その光景は、この地の暮らしの奥深さを物語る。海の幸も豊かで、バンドン湾で獲れる牡蠣は絶品だ。南部らしく、料理には容赦なく唐辛子が効き、辛いを意味する เผ็ด(phèt)が食卓の合言葉となる。
文化——千年王国の残響
海と島の華やかさの陰で、この県はもう一つの顔を持つ。古都チャイヤー。ここはかつて、海を越えて栄えた古代海洋王国シュリーヴィジャヤの、重要な拠点であったと考えられている。その証が、ワット・プラボーロマタート・チャイヤー——千年以上の歴史を持つ仏塔だ。インドネシアの遺跡にも通じる独特の様式を残すその姿は、この地がかつて『海のシルクロード』の結節点であったことを、無言で証言している。楽園の島々の底には、これほど深い歴史が沈んでいるのだ。
生活——この地で暮らすということ
スラートの人々の暮らしは、驚くほど多様だ。島ではリゾート産業に生きる者、内陸ではゴムと椰子と果樹に汗を流す農民、そして港では日々島へと旅人を運ぶ船乗り。「善き人々の都」の名に恥じぬよう、その人柄は総じて温厚で、旅慣れている。世界中から人が集まるこの地では、多様な文化が波のように混ざり合い、それでいて南部タイの芯は決して失われていない。
旅の心得
まず決めよ、山か海かを——欲張れば、時間はいくらあっても足りない。島へはスラートターニー市の桟橋、あるいは近郊の港から高速船とフェリーが出る。満月の宴を目指すなら、宿は必ず早めに押さえておくこと。そしてもし『静けさ』を求めるなら、喧騒の島を離れ、カオソックの太古の湖へ向かえ。夜、湖上の水上コテージで聞くテナガザルの遠吠えは、どんなリゾートの音楽よりも、旅人の魂を揺さぶるだろう。
